004 6g、この数字、元気の芽です

6g、これは卵1つに含まれる動物性たんぱく質の量です。

たんぱく質は筋肉など体を作る材料です。50歳、60歳になり、将来要介護になりたくない!という方が取り組む最重要案件のひとつがたんぱく質摂取不足を避けることです。

たんぱく源として、値段が安く、食べやすく、手に入れやすいのが卵です。

自分が食べた食事のたんぱく質が何gかを数字で知るために、前回のブログでは「肉類に含まれる動物性たんぱく質の量は、その重さの1/5(5分の1)」とお伝えいたしました。それに加えて、「卵1つでたんぱく質は6g」を覚えていただければ、暗記勉強は終わりです。お豆腐や納豆など豆類や乳製品などの食品には、パッケージの成分表にたんぱく質量が記載されています。後は足し算です。頭の体操にもなります。

卵ひとつにたんぱく質が6gも入っていること以外に、もうひとつ嬉しいことがあります。

たんぱく質以外の栄養素が揃っていることです。小学校の先生から、食事のはじめに「いただきまーす!」というのは、「生命を戴くことへの感謝のことばです」と習いました。

受精した卵は、ヒヨコになります。 
つまり、卵からヒヨコに成長するために必要な栄養素全てが含まれているということです。まさに卵は1つの生命をまるごと食べるのとおなじです。具体的にはビタミンA・B群・D・E、リノール酸・オレイン酸・レシチンなどの脂質、鉄・亜鉛・マグネシウム・カルシウム・セレンといったミネラルなどほぼ全てがバランスよく含まれています。体を作る材料のたんぱく質と生命に必要な栄養素が十分に用意されているのです。卵は、肉だけ、葉だけ、根だけ、実だけ、乳だけのような一部分だけを食べるのとは、栄養面で根本的に違う素晴らしい特徴をもっています。

たんぱく質6gと生命に必要なさまざまな栄養素を含む卵を、要介護になりたくない私は毎朝「いただきまーす」と、心から感謝していただいています。