008 筋肉から筋肉を、元気の芽です

歳とともに見た目だけでなく、体の中でも変化が生じています。たとえば、同じものを同じ分だけ食べたとしても、筋肉を作る能力が落ちているため、食べ物の栄養は若いときと同じようには利用されません。そのため、高齢になれば、若い方よりも上手な食べ方をしなければならないのです。

上手な食べ方の一つに、食事から摂らなければならない9種類のアミノ酸が揃ったたんぱく質の食べ物をとる方法をブログ006で紹介し、卵がよいことをお話しました。

卵以外にも、日々食べるものの中で、9種類のアミノ酸が揃ったたんぱく質を含むものがあります。魚、豚肉、鶏肉、牛肉、エビなどの動く生き物の筋肉です。

例えば、卵焼きと鮭の切り身、納豆、お豆腐、お味噌汁のようにありふれた和食には、9種類のアミノ酸が揃ったたんぱく質を含む食材が卵と鮭の2つ入っています。

さらに鮭にはビタミンDという多くの方が不足している大切なビタミンも豊富です。

9種類のアミノ酸がバランスよく揃った食事をとる方法として、いろいろなたんぱく質食材を4種類、5種類、6種類と何種類も食べてバランスをとる方法もあります。朝からそんなに沢山食べられない、そんなにいろいろと用意できないという方は、ぜひはじめから9種類のアミノ酸がそろったたんぱく質を含む、魚や肉などの筋肉の食材と卵を利用することをおすすめします。

筋肉が弱って要介護になりたくない方は、若い方よりも上手な食べ方をしましょう。そのために、「筋肉から筋肉を」です。筋肉をつくる素材は筋肉の中に多く揃っています。魚の筋肉、鶏の筋肉、豚の筋肉、牛の筋肉、エビの筋肉などを、前日のおかずの残りを利用する方法、調理済み冷凍食品の通販を利用する方法、サバ缶詰を利用する方法で、全く時間も手間もかけずに、私もありがたくいただいています。