「1/5(5分の1)」、これはたんぱく質の量です。
魚、豚肉、鶏肉、牛肉、エビなどに含まれる動物性タンパク質の量は、その重さの1/5(5分の1)です。
およその値ですが、年齢とともに筋肉が減って要介護になるのを防ぐのにとても役立ちます。
たんぱく質はその人の体重に合わせて、ある一定の量を毎日とっていなければ、筋肉が減り、力が弱くなり、歩くのがゆっくりになったり、低い椅子から立ち上がるのに「よっこらしょ」としんどくなってゆき、要介護の原因の1つになります。筋肉を減らさないためには、魚、豚、鶏、牛、エビなどの筋肉を食べて筋肉の材料を仕入れることが必要です。動物の筋肉から自分の筋肉を作るということです。「1/5(5分の1)」、この数字を知っていると、食事のつど、動物性たんぱく質をおよそ何gとったかがわかるようになります。
私たちは、肉類、野菜類、穀物類、果物などを食べることで、さまざまな種類の栄養を体に取り込んでいます。たんぱく質を多く含むのは肉類と豆類と卵です。これらのたんぱく質を足し算することで、食事の度にたんぱく質をおよそ何gとったかがわかります。豆腐や納豆などの豆類の食品には、パッケージの成分表にたんぱく質量が記載されています。肉類は書いていませんが、重さの1/5(5分の1)がたんぱく質の量と知っていると、簡単に量を計算できます。すると、すべてを足して、食事全体のたんぱく質量がわかるようになります。
たんぱく質を十分に摂ることはとてもは大切です。しかし、同じ量のたんぱく質を摂ったとしても、どの時間帯に摂るかでその効果は変わります。夜よりも朝に多めにとったほうが、筋肉を作るためには効率がよいのです。
数字で自分のことを知ることは、体重や血圧、コレステロール、血糖、歩数といった数字を知るのと同じように、予防医療の原点です。自分が食べた食事のたんぱく質が何gかを数字で知ることは、要介護になるのを防ぐのにとても重要です。