012 毎朝一番に自分に水やり、元気の芽です

おとなの体の60%は水分です。そして歳を重ねますと体の水分は徐々に減り50%くらいになります。少しずつ干からびていく感じで、「お肌の潤いがなくなる」ようなことが体の中でも生じています。

からだの中の水が足らなくなれば、いろいろと体に支障をきたします。尿の量が減り膀胱などが汚くなり感染する、肺へつながる空気の通り道の口、喉や気管の潤いがなくなり汚いものがいっぱいくっついて感染する、血が濃くなりさらさらでなくなるため血の巡りが悪くなるなど、聞いただけでしんどくなってきませんか?

100歳まで元気でいたい方は、まずからだの中の水が足らない状況が起こらないようにしましょう。

水が足らなければ喉が乾いて水を飲みたくなるという機能が人には備わっています。しかし、残念ながら年齢とともにその機能は失われてゆきます。高齢になると、「水分不足感知装置」がない中で、水が足らない状況が起こらないようにしなければならないのです。

たとえその感知機能が少し残っている方でも、その機能はポンコツになっていますので、喉が乾いたので水を飲む、水が欲しくなったので水を飲むでは、手遅れになります。そこで何mlの水をいつ飲むというふうに数字である程度決めてしまいます。

例えば体重50kgの人の体からは水分が毎日2000mlあまり出てゆきます。体重40kgなら1600mlあまりです。主に尿として、その他、汗や吐いた息などで知らない間に体の外にでてゆきます。

また気候や室温、体温などにより増えることはよくありますので、最低限この量と考えてください。食事以外のタイミングで、500mlペットボトルの水を少なくとも2本から3本飲まなければならないということです。

腎臓や心臓が悪くてお医者さんから止められていなければ飲みすぎても大丈夫です。尿がたくさん出て、膀胱が何回もきれいに洗浄されますし、トイレに行くたびに歩く量は増えます。体によくないと言われている長時間座りっぱなしの体勢をやめるきっかけにもなり、いいことずくめです。

では、いつ飲むのがいいでしょうか?

まずは、朝起床後に自分に水やりです。植物を育てるのと同じです。夜寝ている6時間から10時間は水を飲んでいませんので、その時間の長さに合わせて、水が体の中から500ml〜800mlほど減っています。実は、人は朝起きたときに干からびているのです。

水をもらえずしおれた植物が自分と思い、「自分に水やり」を忘れないようにしてください。

ここで注意点がひとつあります。飲むのは水やお茶です。ジュースや牛乳といった飲み物、あるいは砂糖を入れた飲み物はだめです。その後の朝食の摂取量が減ってしまい、水以外の大切な栄養素が摂りにくくなります。また血糖が急にあがって体の中が傷む一因になります。 「毎朝一番に自分に水やり」、この基本を身につけて、10年後20年後も要介護にならないことを目指してみてはいかがでしょうか?私も毎朝300-400mlの水やりをしています。