014 まず悪い数字に着目、次に良い数字に着目、元気の芽です

血圧の測定をしたことのある方、あるいは記録をしたことのある方は、多いかと思います。高い方の血圧が200になっていたら、特に症状がなくても心配になりお医者さんに相談する方が多いと思います。つまり悪い数字に自然と着目しています。

歩数をカウントしている方が増えていますが、歩数を伺いますと、多くの場合に最もよく歩いた歩数を言ってくれます。つまり一番良かった数字に自然と着目しています。小学校の時の、テストの点数や、マラソンの順位などもよかったときのことをよく覚えているのではないでしょうか?それと同じです。

無意識に悪い数字に注目するのは、悪い状況にあるのではないかと危険を察知したり回避するためであり、良い数字に注目するのは「自分がよい状況である(決して悪い状況ではない)」と思いたいときや人に示したいときです。

人生100年時代に元気でいるために、あなたのからだが今どうなっていのかを数字で見るときのコツは、「まず悪い数字に着目、次に良い数字に着目」という順序でみることです。悪い状況を見逃さないこと、危険を回避することの方が、重要度が高いのです。ブログの001と013にも書きましたが、崖から転落しないようにしてください。

例えば歩数で言いますと、1日の歩数が1000歩以下の日が月に10日も15日もある方が、月に1−2度たくさん歩いた日があったとしても、5年・10年後の歩行能力は日々5000歩、8000歩、歩く生活に向かうことはありません。歳を重ねた5年・10年後にもっと歩かなくなっている、あるいは歩けなくなっている場合が多いのではないでしょうか?月に1−2度のたくさん歩いた日に目を向けている場合ではありません。

習慣的にであっても、痛みが原因であっても、体のしんどさが原因であっても、気持ちの問題であっても、歩数の少ない日が多い方は要注意です。歩数の記録をして記録簿をみた時に、注目するのは歩数の少ない日が月にどれくらいあるのかをみる、「悪い数字に着目」をしてください。

「悪い数字に着目」してあなたの体に生じている問題を理解したあとは、それに応じた対策をします。それぞれの問題により対応はさまざまですが、その際に「良い数字に着目」が大変役立ちます。どのような時に「良い数字」になっているのかがわかれば、「悪い数字」が減るように対策を立てられます。その結果、「良い数字」が増えて嬉しくなり、さらに良い方向に向かいます。

「まず悪い数字に着目、次に良い数字に着目」、このコツを利用して、10年後20年後も要介護にならないことを目指してみてはいかがでしょうか?