021 食べものと履きものに気配り、元気の芽です

歳を重ねれば、食べものと履きものに気配りしなければいけません。人の体はいつまでも20歳、30歳の時の機能を持ち続けることはできません。50歳、60歳、70歳の方が20歳の方より体の機能が優れているというのは通常ありません。ご自身の年齢に合わせた工夫をして歳とともに知恵を深めてゆくのです。

たとえば若い方と歳を重ねた方が全く同じものを同じ量を食べたとしても、体内でそれを上手に利用する能力・機能は歳を重ねた方の方が劣っています。さらに、たくさん食べるという能力も次第に衰えてきます。

足も同じことが言えます。

二本足で歩く人間の足はとても優れた立体的な構造を持ち、衝撃を吸収したり、地面のでこぼこや傾きに対応したり、立つ・歩く・踏み込む・支える・跳ぶなどの際に床や地面を強くおすといったことを絶えずしています。

この足の機能も若い頃はとても優れているのですが、歳を重ねることで衰えてゆきます。扁平足や外反母趾も目に見えやすい症状の一つです。

歳とともに足の様々な機能が低下するだけでなく、ときには足の痛みを生ずることもあります。

その結果、次第に歩く量が減ることになり、それがまた全身的な身体機能が衰える原因の一つとなってゆきます。

そのため、食べものと履きものを工夫して、知恵を深めてゆくことで、「身体の年齢的な変化があってもぜんぜん大丈夫!」という方向にもってゆくことが大切です。

食べたものを体の中で上手に利用する能力やたくさん食べる能力が、歳を重ねることで低くなってくることに対しては、ブログ「元気の芽」シリーズの004〜012に記載したように食べ方の工夫と知恵が役立ちます。

歳を重ねることで足の立体構造が変化して足の機能が衰えてくることに対しては、足の機能を靴で補うという工夫と知恵が役立ちます。

つまり、歳を重ねるごとに食べものと履きものに気配りが大切になるということです。

私は地域住民の方や患者さんに、このことを説明する際に、齢を重ねれば食べものと履きものにお金を使うのが賢いお金の使い方ですよとお伝えしています。

食べものと履きものに気配りして知恵を深めて、10年後20年後も要介護にならないことを目指してみてはいかがでしょうか?

次回は履きものについてお話いたします。