007 栄養成分表確認、元気の芽です

高齢になれば、習慣的に繰り返している生活動作の中で、要介護になりやすい悪い習慣を見つけ出して、健康的なよい習慣にかえてゆくことがとても大切です。

不健康な悪い生活習慣の中で意外と見過ごされているのが、食べ物を購入する際に栄養成分表を見ないことです。言い換えると、口にするものの中にどんな栄養素が入っているのかを、全然気にせず無関心でいることは、不健康な生活習慣です。

容器包装に入れられた加工食品には、食品に含まれる栄養成分表示が消費者庁により義務付けられています。特に、エネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウム(食塩相当量で表示)は必ず記載されています。

それ以外にも貴重な情報がたくさん記載されていますが、まずは、たんぱく質と炭水化物のグラム数だけの確認で、大丈夫です。

ヨーグルト、チーズ、プリン、豆腐、納豆、サバ缶詰、パックご飯など、加工食品を購入する際に、容器の裏や横などどこかに記載されている栄養成分表でたんぱく質と炭水化物のグラム数、どちらが多いのか見てください。

高齢になれば、炭水化物がたんぱく質のグラム数よりも多いものは減らしていきましょう。食が細くなってもたんぱく質摂取不足にならないために、とても簡単で有用な方法の一つです。

食べ物を購入する際に栄養成分表を見る、そしてたんぱく質と炭水化物のグラム数を「どっちが多いのかな?」と比べる、これは多くの方が見過ごしている健康習慣です。

この健康習慣が身につくとバランスよく栄養をとりやすくなります。10年後20年後も要介護にならず、ご家族の負担を減らすことにつながりますので、ぜひ買い物の際の一つの知的な楽しみにしてください。