三大栄養素という言葉を聞いたことはありますか?
たんぱく質、脂質、炭水化物の3つの栄養素です。人生100年時代に要介護になることを避けるには、まずはこの3つのバランスを考えることが役立ちます。
私達生物は生きてゆく上で、何らかの形で必ずエネルギーを取らなければなりません。エネルギーは体を動かしたり考えたりするためだけでなく、細胞一つ一つが働く際にも、心臓が動くためにも、食べたものを消化するためにも、常に使っています。夜寝ている間も使っています。エネルギーが不足すれば元気に生きてゆくことはできません。
鉄腕アトムであればバッテリー切れ、ガソリン車であればガソリン切れということです。
食べることの最も重要な目的は、エネルギーを摂ることです。
たんぱく質、脂質、炭水化物はいずれも体内でエネルギーとして利用できるので、エネルギー産生栄養素といわれています。
年齢や体格で1日に使っているエネルギーは人により異なりますが、使っている以上に食事でたくさん摂りますと、余った分は脂肪としていろんなところに蓄えられます。
逆に1日に使っているエネルギー量に対して、摂っているエネルギー量が足りていない場合は、体にある自分の筋肉と脂肪をエネルギーに変えることになります。つまり筋肉と脂肪が体から減ります。どちらがたくさん減るかは状況により異なりますが、運動量が少ない(筋肉を使っていない)場合やたんぱく質摂取量が少ない場合は筋肉が早く減ります。高齢になっても元気でいる秘訣は、エネルギーの摂取不足で自分の筋肉を減らしてしまうことを避けることです。
そのため、高齢になれば、運動しましょう、たんぱく質を摂りましょうの前に、エネルギー不足はまず避けなければなりません。
では、エネルギー産生栄養素のたんぱく質、脂質、炭水化物はどれでエネルギーを摂っても同じでしょうか?
ここからがさらに大切なお話で、次のブログでお伝えいたします。